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心の中にある攻撃性や暴力性に気づくこと

心理学

まずは、表示されているタイガーの写真を見て、感じることが今回のテーマです。

そして、本日の記事は、7月18日に書いた下の記事の続編でもあります。

お読みでない方は、まずは、こちらからお読みください。

人が怖れるものは自らの内に存在する

 

自分の内に持っているものに気づくことは、よほど心への理解が進んでいない限り、難しいことだと言えます。

なぜなら、

誰もが不都合なことには目を向けようとしない

からです。

 

もしも、あなたが、暴力性や攻撃性と聞いて、男性のすることだとすぐに心に浮かんだなら、それは大きな間違いです。

例えば、誰もが嫌うこと。

いじめ

暴言

暴力

無視

嘲笑

陰口

批判

見下し

差別

などが挙げられます。

 

では、ご自分の心に問いかけてください。

あなたは誰かをいじめたことがありますか。
あなたは誰かを辛辣な言葉で攻撃したことがありますか。
あなたは誰かに暴力をふるったことがありますか。
あなたは誰かを無視したことがありますか。
あなたは誰かをあざけ笑ったことがありますか。
あなたは誰かの悪口を言ったことがありますか。
あなたは誰かを見下したことがありますか。
あなたは誰かを差別したことがありますか。

 

いかがですか。

おそらく、大抵の方が、これらを行ってきていると思いますし、このような感情を持った経験があるはずです。

 

この根本は、

自らを守る自己防衛

にあります。

人が本能的に持っているものです。

 

暴力を受けて育った子どもは、暴力でものごとが一瞬で解決することを学びます。

暴言を浴びせられてきた子どもは、相手を威圧することでものごとが丸く収まることを学習します。

ネグレクトをされ続けてきた子どもは、その効果を理解し、活用できることを自然と身に付けています。

いじめや差別を受けてきた子どもは、そうすることで人に与える心の痛みを知っているので、いざという時にそれを使える準備性を持つことになります。

 

すべて、親の教育に大きな影響を受けるのですが、これらを意図的に行っている親はほとんどいません。

しつけと称して、どんな家庭教育も容認されるからですね。

「~してはいけません。」

「人に迷惑を懸けてはいけません。」

「我慢しなさい。」

多くが、無意図的に行われ、子どもは自らを守りながら、自然と身に付けていくのです。

これは、何を意味するのでしょうか。

そう、ほとんどの大人が、人への攻撃性や暴力性を潜在的に持ちながら生きるようになるということなんです。

普段は顔を出しませんし、心の奥底にしまい込まれています。

それだけに、厄介なのです。

 

私には、

そんなものは存在しない

と誰もが勘違いをしてしまうからです。

 

自らの正当性を主張しようとするとき
自分を守る必要があるとき
自らの欲望を満たしたいとき

に隠れている暴力性攻撃性は顔を出すことになります。

そうすることで、

自らの存在

を保とうとするわけです。

 

人は周りを通して、自らの心の内側を見ている。

 

この心の法則に照らせば、突発的な犯罪被害は別としても、身の周りの人間関係においてパワハラやDVを行われたと訴える人々は、自らの心の中の攻撃性・暴力性が映し出されていると言えます。

夫婦関係などは、それが顕著に現れます。

男は暴力や暴言で、

女は無視や嘲笑で、

自らの攻撃性・暴力性を発揮します。

 

お互いに自らを守るためにやっていること。

自らの中の攻撃性を用いて、自己防衛をする。

そこに気づきさえすれば、夫婦関係の改善はスムーズに運びます。

つまり、自らを守ろうとする心を放棄すれば、相手の攻撃性は必要のないものになるということです。

力学的なはたらきにより、男性が加害者になりやすく、女性は被害者になりやすい構図がありますが、本質的には性別は関係ありません。

 

男にも女にも、攻撃性や暴力性は存在します。

 

冒頭でタイガーの写真を見て、恐怖を感じた人は、100%自らの中に周りに与える攻撃性を持っています。

攻撃性ゼロの人は、タイガーを全く怖がらないはずなんです。

以前、そういう人がタイガーの頭をなでている報道を見て確信しました。

(私自身が内に攻撃性を持っていると認めていますので、たぶんそれはできないと思います。)

 

私は、暴力性や攻撃性を自らが持つことを認めた上で、どのように生きていくかが人としての大きな命題だと感じています。

最も大切なことは、自らのインナーに気づくこと。

そしたら、相手を通して心のはたらきが見えた時に、自分で行動をどのようにでも選択できるようになります。

例えば、相手のことを悪く言いたい気持ちになったら、まずは自らを守ろうとしている自分の心に気づくことです。

自分の心の持ち方は、すべて自分で決められるわけですから。


最後まで、お読みいただきありがとうございました。

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