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欠乏感を埋め合わせる行動から見える心のはたらき

心理学

今回は心の中の欠乏感のお話です。

あなたの心の中に何らかの欠乏感はありますか。

欠乏感とは、満たされない感覚のこと。

例えば、

人から愛されたい。
出世したい。
もっと頭が良くなりたい。
車が欲しい。
家が欲しい。
旅行に行く時間が欲しい。

 

このような無いものを手に入れたときの心が満たされる感覚には、特別なものがあります。

絶頂感、征服感、達成感、幸福感、充足感

しかし、その喜びの感情は、そう長くは続きません。

これは、成長していくにつれ、誰もが経験することでしょう。

では、なぜこのような喜びは一時的なもので終わってしまうのか。

 

その理由は、

人は満足すると行動を止める法則

があるからなんです。

つまり、無いものを満たすための行動は、それが満たされた瞬間に完了してしまうのです。

悲しいことだと感じるかもしれませんが、これは事実です。

よく、過去を振り返って、こんなことを思ったりしませんか。

あこがれの自動車のカタログを見ながらオプションを考えているときのワクワクしていた気持ち。
自宅の間取りを家族であれこれと相談していたときの期待感。

手に入れる前のときの方が良かったなんて感じることもよくあることです。

それは、無いものが満たされたとき、

心の中で何かが変容

するからなんです。

満ち足りていないときと満たされたときの違い。

人は満足したとき、行動を止め、今の状態に留まろうとします。

今の状態を手放したくない

日常を変えたくない

これが、執着の感情です。

そうすると今度は新たな変化を嫌うようになっていきます。

その場に留まろうとする心が、行動に制限をかけていくことになるわけです。

守りに入ったあなたは、また、悶々とした生活をするようになっていきます。

そして、新たな行動ができなくなっている自分にエネルギーが欲しくて、次なる欠乏しているものを作り出していきます。

例えば、今度は、

助手席に乗せる彼女が欲しい

もう一軒別荘が欲しい

などと思うようになります。

 

人には、無いものは無限にあります。

 

たとえ一つ満たされても、欠乏に対する不安がある限りは、次なる無いものを作り出していきます。

これに気づかない限り、このようなループを繰り返していきます。

常に何かが足りないと感じて生きていく人生には、幸せは永遠にやってくることはありません。

もしも、気づくチャンスが来るとしたら、あなたがモノを抱え過ぎた時です。

物質的なものを一人で抱えるには限度があり、自分のキャパシティを超えるほど手に入れてしまうと、しまいには手放したくなって、断捨離に走ったりするものです。

モノを持ちすぎても、心のゆとりという平穏さが失われ、違った意味での欠乏感が生じてしまうものです。

 

このように

心が満たされたら行動をやめ、

満たされなければ行動を続ける

という思考癖を私たちは持っているのです。

 

どちらも欠乏感を脱することが、行動の基準になっているのがおわかりでしょうか。

もちろん、今の欠乏感から脱出するために、努力することは、決して悪いことではありません。

でも、常に自分自身に不足感を持っているようであれば、その根底にあるマインドに気づく必要があります。

「出来ない自分」「足りない自分」

不足感を抱えていることは、幸せな状態とは程遠いものなのです。

例えば、もしも明日、突然命を失うことになったら、あなたは、不足感を抱えたまま人生の幕を下ろすことになるのです。

それは、誰もが望まないことです。

 

人間には、必ず不安や恐怖を取り除く行動の動機があります。

そのために、私たちは自分にとって有利なものを選んでいきます。

心から望むものではなく、生きていく為に有利なものを欲しがります。

 

自分は、何をする為に生まれてきたのか。
自分が心から求めているのはどんな生き方なのか。
本当の自分らしさとは何だろう。
出来れば、誰かの役に立ちたいけど、自分に何が出来るのだろう。

 

確かに無いものは無限にありますが、あなたにしか無いものもあなたの中には無限にあります。

 

行動の動機が、無いものを充足させることから、あるものをフルに活用して人に幸せを与えることにチェンジした時、あなたの行動は停滞することはなくなるでしょう。

湧き出し続ける泉のように・・・。

それは、永遠に喜びを生み出すエネルギーに満ち溢れています。


最後まで、お読みいただきありがとうございました。

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今日もあなたに喜びの一日が訪れますように。

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