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LINEをうまく使いこなす7つの人間味

心理学

LINEの問題点

メッセージ交換アプリ「LINE」を利用している人は多いと思います。

ただ、よく利用する人ほど、誤った利用方法をしているケースを見かけます。

私が、これまで出会った人の中で明らかに問題が生じるケースをご紹介します。

ケース1:メッセージを連続で送り続ける

相手の応答の有無にかかわらず、自分の思いだけを伝え続ける人がいます。

一つのメッセージでは言い表しきれないことを、断片的に短文で送り続けると、本人の満足度は上がる一方で相手の許容度は下がり続けます。

10個ほどのメッセージを連続で送って自分の心がすっきりしたころには、相手の心はしおれきっているという状態になります。

相手にあなたの執拗さや執着心が伝わることはあっても、あなたの心は決して理解されません。

もしくは、相手はあなたのメッセージをまともには読んでいないかもしれません。

ケース2:長文のメッセージを送る

スマートフォンで読むという実情を鑑みても、何度もスクロールが必要なほどのメッセージを送れば、それだけで読み手の印象を悪くします。

しかも、長文は読み返してみれば、一度にいくつものことを尋ねていたり、時制が異なることをいくつも書き並べてみたりと話の脈絡がつかめなくなることがほとんどです。

ここぞとばかりに、昔の恨み言をあわせて並べられた場合には、相手の心はすでにドン引きになっています。

ケース3:送信する時刻を考慮しない

メッセージであっても、送るのにふさわしい時刻があります。

朝の忙しい時間、夜の就寝後の時間などは、良識的に考えてみればじっくりと対応することが難しい時間なのは誰でも同じだとわかるはずです。

ケース4:返信が一日遅れになる

相手との関係性にもよりますが、ある程度のやり取りが必要である場合でも、既読しても返信を後回しにする場合があります。

返信を待っている相手にしてみれば、これほど失礼なことはありません。

自分の都合を優先にすることは構わないのですが、相手に不安や悪印象を与えていることを悟るべきです。

ケース5:聞かれていることに対して答えない

相手が何らかの回答を求めているのに、それに対して返答せず、話題を変えてしまう方がいらっしゃいます。

当然、相手は答えてもらえなかった、回答が得られなかったという思いであなたとのコミュニケーションに猜疑的な思いを抱くことになります。

ケース6:悪口を書く

面と向かって言いにくいことも、メッセージでは相手の存在が見えないために口に出して言わないようなことも感情に任せて書いてしまうことがあります。

自分のすっきり度が増すだけで、相手はあなたに対して敵意を抱くだけです。

ケース7:単語による回答

通常なら、文末が「です」「ます」で終わる文章もラインだと、単語のみになることはありませんか。

例え自分にその気がなくても、相手にぞんざいにされている感じを与え、あなたの印象はかなり低下します。

ケース8:気に入らなければブロックする

人間関係を一方的に終わらせることができるのもラインの問題点です。人間関係はそんなに簡単に断ち切れるものではありません。防衛策として必要な場合は除いて、気に入らないからと言って相手をブロックする人は、人間関係を円滑に築くコミュニケーション力が欠けていることを自覚すべきです。

懐かしき手紙のやり取り

かつて、電話やメールがなかった時代、唯一の遠方同士でのコミュニケーションの手段は、手紙のやり取りだけでした。

文章を書き、封筒に入れ、切手を貼って、ポストに投函する。

私も中学時代に遠くの友人と文通していましたが、やはり相手がこの手紙をどのように受け取ってくれるかということに最も気を配っていたことを思い出します。

時候の挨拶を考える。
文章を下書きして、校正しながら、本文を作成する。
自分のことばかり書かないで、相手について尋ねたり、関心を持ってあげるように配慮をする。
本文の文章の字は、一文字ずつきれいに書く。
わからない字や不確かな字を辞書で確かめる。
封筒の宛て先と宛て名は、定規で薄く線描きして配置を決める。
切手は決められた位置にまっすぐに張る。
文章の終わりには、相手の現在を気遣う言葉を添える。
封書を閉じるのに蝋細工の糊を使う。

たった一通の手紙を送るために、ここまで相手のことを考えたものでした。

人間社会は、数百年もの間、このような郵便による文書伝達を行ってきました。

それが、ここ数十年で急速に変化をしてきました。

今となっては、ただただ懐かしい思い出にすぎないあの頃ですが、何週間かかろうとも返事が来るのを待っているときが本当に楽しかったのも事実です。

時代遅れだと思う前に、失ってはならないものがあることには気づく必要があります。

それは相手のことを慮る心だと思うのです。

LINEを本当にうまく使いこなす7つの人間味

LINEのワンメッセージを送るのに、手紙のやり取りのようなことはほとんど考えなくなりました。

ワンクリック一つで、すべて機械が自動でやってくれる楽な時代です。

私は、そこにいかに人間味を入れていくかということが大切だと思っています。

1 はじめは、挨拶から入る。

朝なら「おはようございます」、夜なら「こんばんは」で入ると相手に礼儀正しさが伝わります。

2 敬体で書く。

お互いの距離感を適正に保つ秘訣です。文字を指入力で打っていると、しだいに敬体の文章の入力が面倒になってきます。文体はあなたの品性そのものです。

品位を保つことを面倒であるという理由で放棄してはいけないのです。

3 初めにメッセージの要件を概略で伝える。

例1「○○のことについてご相談したいことがあるので、お手すきのときにご連絡いただけますか。」

例2「少し時間ありますか?」

どちらが良い印象を持ちますか。例1は、相手の時間をいただくという配慮が、要件の概略を伝えることにつながっています。例2は、尋ねているようでも配慮のうちに入りません。

4 メッセージは簡潔かつ迅速に返す。
既読になったにも関わらず、返信に10分もかかる人がいます。そんなやり取りをする人とはコミュニケーションは成立し得ません。やるだけ時間の浪費になりますから、相手は二度とあなたとコミュニケーションをとろうと思わなくなります。
要件があるからメッセージを送る、その要件にあらましの回答が得られれば終了、というように対話は短時間に切り上げるのがこつです。そして、あなたが聞かれたら、それに答えてあげましょう。少なくとも何らかの理由であなたとつながっている人なのですから。そのためには、素早いレスポンスを大切にすることです。
5 メッセージで伝わりにくいことは通話で伝える。
あくまでもメッセージにこだわり続ける人がいます。延々とお互いに分かり得ないメッセージのやり取りをしているのは全くの時間の無駄です。通話を拒む人は、まるで、人と直接対話することを恐れているような印象さえ相手に与えかねません。
私も、そういう方には対人恐怖症候群の傾向性を感じるのですが、実際にメッセージだけに執着している方には対人的なコミュニケーションスキルに問題があるのを多く感じます。
著しく相手を理解することが苦手であったり、自分のことがうまく伝えられないという言語能力が欠落していたりします。
メッセージで済むことと、通話ですべきこととを使い分けることが重要です。
また、あまり利用する人は少ないのですが、ボイスメッセージも優しいマインドで使えば温度感を伴ったメッセージになります。
6 すぐに返信できないときには、いつなら返信できることを端的に伝える。
「申し訳ありません。今取り込み中なので、1時間後にご連絡します。」
これだけで、あなたの今の状態を伝え、相手に理解してもらうことができます。
自分の現在の状況を伝えることは相手への礼儀でもあります。特に、今の若い世代の人にこれができない人が多いのを感じます。
7 終わりもあいさつで終わること。
当然、はじめが挨拶で始まったなら、終わりも
「ありがとうございました。」
「おやすみなさい。」
で終わればお互いにスムーズです。

まとめ

LINEはうまく使いこなせば、大変便利なコミュニケーションツールになりますが、利用方法を誤ると非常に身勝手なツールにもなりかねません。

相手の状況や立場を理解しあったうえで使いこなせば、いつもつながっていられることそのものを感謝できるようになります。

そんな人間関係をキープしていたいものですね。

最後に、お勧めする方法があります。

それはラインのメッセージを、ボイス入力で行う方法です。

丁寧な言葉遣いを意識できますし、声を出して入力することで自分の耳で確かめながら相手の立場に立った文章を送れるからです。

自分自身の語彙を学習していくので、次第に変換が正確になっていくのがわかります。

ちなみに私はFACEBOOKもMESSENGERもすべてこれで行っています。

ぜひ、お試しください。


最後まで、お読みいただきありがとうございました。

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今日もあなたに喜びの一日が訪れますように。