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恋愛で幸せをつかむために必要な2つのこと

心理学

現代の恋愛について、考察してみました。

恋愛における望ましい心の在り方を、社会的観念と自分自身の経験とをミックスして、論じています。

恋愛をうまくいかなくするもの

目下、恋愛中だけど、関係がぎくしゃくしている人。

現在、不倫関係に悩んでいる人。

夫婦関係において、心の通い合いがない人。

 

どのケースにおいても、うまくいかない理由はただ一つ。

 

それは、

あなたが相手に条件を付けていること

にあります。

 

結婚後にうまくいかないと感じた人は、結婚前に条件付けをしていたということです。

 

例えば、

優しい人ならいい。
仕事ができる人に魅力を感じる。
きれいなスレンダーな美人がいい。
料理ができなければいけない。
結婚前提でなければお付き合いはしない。
高学歴でないとだめ。
年収が○○ないと・・・。

 

実は、

これらの条件付けが曲者なんです。

 

先日の記事に評価について書きましたが、これは、まさに自分の心の投影。

自分の内部の物差しで相手を見ています。

相手を通して、自分の心を見つめているとも言えます。

だから、相手をよく見ていないということにもなります。

詳しくは、こちらをお読みください。

 

こういった条件付けが、初めにありきでお付き合いが始まったとします。

その先に待っているのは、その条件に対する答え。

相手に対する条件付けは、ある意味、相手に対する期待値を表しています。

ただし、期待通りにならないことの方が多いものです。

条件付けの先にあるもの

例えば、

優しい人だと思ってお付き合いを始めたら、単なる優柔不断な人だったと悟ります。
仕事ができる人だと思いきや、その傲慢さに呆れてしまうことになります。
料理ができることを望んだ人は、相手を家事に縛り付けることになります。
美しさを求める人は、年が経つにつれ、現実を受け入れられなくなります。
結婚前提でと思って、ゴールイン後に始めた家庭生活で少しでも不満が生じれば、私の望んだ結婚生活はこんなはずではなかったと感じます。
高学歴なら、周りに対して恥ずかしくないからと思ってお付き合いをしている人は、更なる学歴の人々を目にしたとき、惨めな気持ちを味わうことになります。
年収が○○と基準を持っている人は、会社が倒産したり、リストラでもされたりしようものなら、その現実に耐えられなくなります。

それらの条件付けは、すべてあなたの身の安全を求める心から来るもの。

端的に言えば、

自己満足のため

です。

相手は、あなたを満足させるための道具ではありません。

 

恋愛は、

妄想期

から始まります。

その後には、必ずと言っていいほど、

幻滅期

がやって来ます。

そして、

辛抱期

に入ったら、あとはひたすら地獄を見る生活が続きます。

 

恋愛も、人間関係の一つです。

恋は盲目と言いますが、自分本位な妄想は、後々大きな付けとなって返ることを理解しておいてください。

条件付けの結婚は、妄想期➡幻滅期➡辛抱期をたどる。

結婚を条件にしない付き合い方の例

それもこれも、結婚という形態にこだわるから、生まれること。

よく考えましょう。

それほど、結婚することに性急になる必要がありますか。

 

欧米でも、もちろん結婚という形式を重視しますが、それよりもまず、お互いが生活をしたときにうまくやっていけるかを共同生活を通してテストしようとします。

つまり、

パートナーシップの関係

です。

古臭い言い方をすれば、日本では同棲と言いますね。

でも、この言葉、なんとなく暗いイメージが付きまといませんか。

 

私が1990年代にドイツに滞在していたころ、周りのカップルの半分ほどは、パートナーシップの関係でした。

  • 共同生活をするから、生活感覚もわかります。お互いが支え合って生活していける関係かどうかを試すのです。
  • パーティーに出席するときには、同伴するのが基本。その上で、お互いの社会性も確認し合うこともできます。
  • 将来のことも真剣に議論し合います。子どもができた時、子育てをどのようにするかをお互いが納得するまで相談します。

 

その延長線上で、結婚してもOKということになれば、入籍するという運びとなるわけです。

私の親友の娘は、何年かこのパートナーシップの関係を続け、つい先日めでたくゴールインしました。

お試し期間と考えれば、合理的な方法の一つと言えます。

そして、自分で決定するから、決して被害者にはなりません。

全責任を、自分で取ることになるわけですから。

パートナーシップが受け入れられる社会

もう一つ、加えて言えば、欧州社会もパートナーシップの生活に対しては寛容的です。

それは、結婚生活には、相性があり、お互いが良い関係でいない限りは、うまくいかないと認識しているからなんです。

私の親友も、娘のパートナーを家族同様に接してきたのを私もよく知っています。

彼は、娘の彼氏が家に来た時に、よく行動を観察していると私に言っていました。

このように、相手の家族にも受け入れられた上で結婚する。

確かに、結婚という条件を先に並べて天秤に諮る日本の結婚観と違い、自ら体験して、自分の意志で決定するドイツ式の考え方の方が理にかなっています。

妄想を抱いたまま結婚するなんて、丁か半かのばくちのようなものだとも言えます。

 

私の長男も同様。

彼女とパートナーシップで共同生活していますが、今年結婚する予定です。

彼もドイツ育ちで、ドイツ人に囲まれて育ちました。

ひょっとしたら、どこかで、そんな風土を学んだのかもしれません。

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