よくあるご相談

★年数を重ねるごとに夫に愛情を感じなくなりました。私にもヒステリックに怒ったり、こだわりが多かったり、言葉がきつかったりなどの短所がありますが、夫はそんな私の気持ちを理解してくれようとはしません。正直、この生活には苦痛しか感じません。謙虚さ、感謝の気持ち、思いやりの心が持てなくなり、不信感と憎しみばかりがつのっていく感じがします。

★主人とは、もう半年も夫婦関係がありません。このことについて、一度話し合いました。彼は、自分はそういう欲求が強くないのかもしれないと言っています。お互い仕事を持っていて、忙しいこともあるのですが、私の不満は強くなっています。彼のことをまだ愛しているので、なんとか改善することはできないのものでしょうか。

★私は過去に一度浮気をしたことがあります。 主人は私の身辺調査をしてそれを知ったようです。その後、言い争うことが多くなり、その話を引き合いに出され、暴力まで振るわれています。私はもう離婚したいのですが、子供の将来を考えると躊躇してしまいます。

★パートで診療所に勤めていますが、今住んでいる土地には職場の同僚しか知り合いがいなく、本当に心を割って話せる友達がいません。さみしさを紛らわすため、インターネットを利用して2人立て続けに不倫してしまいました。不倫中はとても癒されるのですが、その後どちらともうまくいかずに終わってしまいました。夫と普通に仲良く暮らして行きたいのに、こんなこと繰り返している自分がたまらなく嫌になります。

自分だけの正しさを主張

夫婦・家族・恋人同士の人間関係は、時間の経過と共に馴れ合いが生じ、適切な距離感を見失いがちです。

そこに、自我が顔を出しやすくなります。

自我の心は、自分の正しさだけを押し通そうとします。

ライフスタイル・食生活・性格的なこと・子育てのこと・金銭問題・親のこと・家事の分担・趣味趣向等、様々なことに自分との違いや考えのズレが気になり始め、自分の思うとおりにならないという心を強めていきます。

たとえ外面上は平静を保っていても、心の中に不満・不信感・将来への不安等が蓄積されていくと心のバランスが崩れやすくなります。

口論や大げんかにまで発展すれば、その結果、お互いの心が深く傷つくことにもなります。

実際に、こういうパターンを繰り返す中で、心が疲弊し、ご相談に見える方が多いのです。

事実は人の数だけ存在する

価値観の違う者同士が共同生活を送るのが結婚生活であり、お互いの違いを認め合うことが大切である。

こんなことはわかっているはずなのに、そう思えないのはなぜでしょう。

それは、自分の意識が周りに向けられているからなんです。

そして、エネルギーの多くを自分自身を守るために使っている。

これは、潜在意識で働く防衛機制によるものなのです。

愚痴、文句、言い訳、モラハラ、パワハラ・・・。

マイナスの感情が収まらなくなれば、これを周りに放出することになります。

そうなればなるほど、敵を作り出し、自分を孤立させていきます。

でも、冷静に考えれば、相手にも言い分があることは理解できると思います。

あなたの正しさと相手の正しさ。

事実は、人の数だけ存在する。

つまり、あなたが見る世界と相手が見ている世界は、全く異なっているということです。

これが、真実です。

カウンセリングの持つ意味

鏡で外見を映し出すことはできても、心を映し出すことはできません。

人は、自分の心の状態はなかなか理解できないものなのです。

この心の内面を映し出す鏡の役割を担うのが、カウンセラーです。

今受け取っている苦しさという結果を生み出す原因は、相手ではなく、あなたの心の中にあります。

カウンセラーは、外に映し出されたあなたの映像から、その背景をまるごと理解します。

そして、それをあなたに映し出していきます。

その結果、あなたは自分の心にある本当の内なる声を意識することができます。

心の中にある固定された思考と、あなたの行動パターン、受け取っている結果がつながった時、あなたは自分の心の仕組みとはたらきに気づくはずです。

自分の本当の心に気づき、なりたい自分のイメージを描くことができれば、あなたの行動は必ず変わり、望む通りの結果を受け取ることができます。

​夫婦の性格の不一致

例えば、こんなことはありませんか。

味噌汁が濃い薄いでもめる。

窓の開け閉めで言い争う。

エアコンの設定温度が違う。

お風呂に入る時刻が違う。

シャワーで済ますか、バスタブに湯を張るかでもめる。

就寝時に真っ暗にするか、小さい電球をつけるかで言い争う。

車の運転の仕方でもめる。

お金の遣い方で言い争う。

日常のささいなことで、お互いに我慢をして、ストレスをため込んでいるケースが多いものです。

この状態が続くと、当然心が疲弊していきます。

これらのことが引き金になって、大喧嘩に発展したときに、これまでに蓄積されていた全く別の不満をぶつけあっていた・・・・こんなことがよくあります。

その結果、心がボロボロになり、純粋に愛し合っていたころのお二人に戻ることが難しい状態になります。

我慢する自分の心の中に在るものを見つめていくことが必要です。

​性格の不一致の裏にある真実

離婚の理由には、いつも性格の不一致が上位にあがります。

その背景には、人の心の深層にある決めごとが関わっています。

それは、”こうするべき”、”~ねばならない”という自分だけがもつ価値観のことです。

周りがあなたの価値観に枠に収まっているうちは、問題は起こりません。

しかし、価値観から外れた行いが積み重なると、許せなさのエネルギーが膨らんでいきます。

そして、そのエネルギーは相手に向けられることになります。

これは、大きなエネルギーのロスになります。

なぜなら、人は変えることができないからです。

もしも、この人とは性格が合わないと思ったら、素直に自分の心を見つめてみることです。

そもそも同じ性格の人間は、誰一人としていません。

それなのに、性格の不一致が離婚の理由になること自体がおかしなことだと思えてきませんか。 

もし、的を得た言葉で言い表せば、「性格への許せなさ」とでも言えましょう。

​沈黙がもたらす危険性

夫婦関係も、喧嘩を繰り返すと、心が疲れてしまい、「どうせ何を言っても無駄だ。」と考え、相手に本心を伝えるのを諦めてしまいがちです。

何も問題ないようですが、根本的な解決に背を向けた、考え方です。

我慢は、心の中に大きなエネルギーをため込みます。

不満は、高まった時に一気に爆発する危険性があることを認識しておいてください。

​時々、相手から突然離婚を切り出されたというご相談があります。

これは、突然のように見えても、本人はずっとそういう気持ちで生活をし続けてきただけのことです。

これまで、本心を伝えて来なかっただけで、機が熟したということです。

沈黙は、コミュニケーションの放棄であると共に、自分らしさの喪失でもあります。

​離婚という行動を選択する決断は、自分らしく生きたいという大きな自己主張です。

​異質を認める

日本人は、同一民族、同質文化の中で育ちます。

それゆえに、”異質を認める”ことに対する経験値が低いと言われています。

学校教育でも、集団への同化や協力することをベースに指導されます。

教室内のいじめによる自殺も、後を絶つことがありません。

いじめは、異質分子に対する集団排斥行動です。

もしも、人と人は同じでなければならないと言う考え方が無意識の中ではたらいていたら、それこそ書き換える必要があります。

夫婦は、元々は赤の他人同士です。

違う環境で育ち、お互いが様々な経験を積む中で、それぞれの思考を作り上げてきています。

そんな二人が、共同生活をするのが結婚生活です。

違う存在として認め合うことができれば、決して相手を責めることにはなりません。

うまくいく夫婦とうまくいかない夫婦の違いは、ここにあります。​

自分の思考に相手を組み込んだときには、相手の心を支配していることになっているということに気づいてください。

それは、相手の自由な生き方を奪うことにもなっているのです。

​本当の自分の願いに気づくこと

お互いにマイナス評価を下し合っていては、良い関係は築けません。

それには、まずご自身の内面に向き合ってみることが大切です。

そして、自分の感情をあるがままに受け入れてみましょう。

そこから、自分への理解が深まり、本当の願いに気づき、それを実現するために必要なアクションが生み出されていきます。

自己受容が深まると周りへの受容も同時に深まります。

その上で、夫婦関係の在り方を再点検し、お互いの心の絆が再び芽生えれば、関係が回復することは十分に可能なことです。

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